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久しぶりの実家へ ― 明石で感じた“ブランドの力”

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年に2回ほどしか帰れない関西の実家。
今回は、母の“終活”のお手伝いという少し特別な目的で帰省しました。
母と弟、そして私の3人で父の墓参りを終えたあと、母の弟に会うため明石へ。
いとこの姉妹にも会うことができ、おそらく約20年ぶりの再会。

この年齢になると、話題は自然と「健康」と「子ども」「孫」か「大谷選手」のことばかり。
久々の集合写真には、笑顔とともにそれぞれの年月が刻まれてました。

私自身、兵庫県生まれではありますが、明石をじっくり訪れるのは今回が初めて。
せっかくなら名物を味わいたい!ということで、母と一緒に「明石焼き」を食べに行くことに。

ところが——

1軒目は売り切れ、2軒目は長蛇の列。さすがに人気!
母を長く待たせるわけにもいかず、5軒目でちょっと並んで入店!

久しぶりの実家へ ― 明石で感じた“ブランドの力”


明石焼き? それとも玉子焼き?

お店のメニューには「玉子焼」と書かれています。
実は、地元では「明石焼き」とは言わずに「玉子焼き」と呼ぶのだそう。

ご存じのように、ふわふわの生地に出汁で食べるのが特徴。
そのやさしい味わいが地元の人々に愛され、昔から“玉子焼き”として親しまれてきたようです
「明石焼き」という呼び名は、観光客や県外の人にもわかりやすくするために後から広まったのかなと

頼んだのは1皿16個入りで900円。
思ったよりボリュームがあり、価格も良心的。

久しぶりの実家へ ― 明石で感じた“ブランドの力”01


さらにお店のおすすめの、「玉子焼きに合う明石サイダー」も注文。
地元ならではの提案に思わず乗ってしまうのも旅の醍醐味!
実際、シュワっと爽やかなサイダーが出汁の風味とよく合って、これは正解でした。

久しぶりの実家へ ― 明石で感じた“ブランドの力”02


明石といえば明石焼き。
この一皿で「地名と味」がしっかり結びついていることに改めて感心しました
さらに、「玉子焼きに合うサイダー」という商品があると聞けば、つい買ってしまう。

まさに、地域の食文化と商品を結びつけるマーケティングです。
地域ブランドとは、こうした“味の記憶”を通して、土地そのものを好きにさせる力なのかもしれません。

久しぶりの帰省は、懐かしい時間とともに、
「地域ブランドとは」を改めて考えるきっかけになりました。

またゆっくり訪れたい場所です。